あまりにも何も無いので呆れていたら、車掌さんが来て「茅ヶ崎に戻るのか?」
「はい」と答えると切符を回収してどこかへ行こうとするので呼び止めて「改札を出るときどうするのですか?」と聞くと「茅ヶ崎駅改札で”ここから乗車した”と言えばいい」
なんとものどかな話です。
自分の他は小学校高学年くらいの子供達がカメラを片手に走り回っているだけでした。
折り返し茅ヶ崎行の乗客はいつのまにか現われたおじさん一人と、カメラ小僧の小学生数人、そして自分。
廃線のニュースが無ければ乗客は一人だけだったのだろう。これでは廃線も仕方ないと思わせる光景でした。
周囲には民家も少なくないのに…平日の昼間とはいえもっと人が居ても良さそうですが、買物などで茅ヶ崎や横浜へ出る人達は車で出かけるのでしょうか…
茅ヶ崎駅の改札で、手ぶらで「西寒川から来ましたが」と言うと、何の疑いもなく精算してくれました。到着時刻で分るのでしょう。
訪問・1984年(昭和59年)2月1日(同年3月31日支線廃線)