クハ165-190の最期(篠ノ井駅修学旅行専用列車事故)・その1

1979年(昭和54年)6月2日4時31分、日本国有鉄道篠ノ井線篠ノ井駅構内での出来事でした。入替作業中の貨車7両が制動手無しで突放され約800m流転し、転轍機を割り出して篠ノ井線本線へ入線しました。この日は名古屋発長野行修学旅行専用列車(165形電車8両編成)が臨時列車として運行されていました。臨時列車が篠ノ井駅構内に差し掛かったのと、貨車が本線に入り込んだのがほぼ同じ時刻でした。
貨車は約5km/h、電車は篠ノ井駅停車のため減速中で、更に非常制動したものの約30km/hで正面衝突しました。 8両編成の前半分の車両では衝撃で、後半分では下車準備で離席、通路に整列していた為に364名が負傷する事故となりました。