鴻之舞鉱山(住友金属鉱山)…鴻之舞鉱山慰霊碑・その5
余談ですが、この鉄道の総工費は当時の金額で約250万円でした。
昭和15年の米10kgが3円30銭、令和2年末に価格.com最安値は訳有り品でも10kg2780円、約842.4倍です。
単純に掛算すると2,500,000x842.4=21億6百万円(！)。主要都市間の幹線でも無いのにそれだけ出資する価値が有った訳です。
住民にも非常に便利だったそうで、試運転中から乗客がいたそうです。
開通時には金山整備令で休山していましたからそんな融通も利いたのでしょう。
来訪者用にノートが用意されています観光客も書き込んでいますし、かつて鴻之舞に住んでいた関係者なども書き込みをされていました
鴻紋軌道記念碑の後ろに見えていたコンクリートの建造物は、旧精錬所へ行くトロッコの橋台跡です
トロッコと聞くと風呂桶ほどの大きさで蹴とばせば転がるような物を想像しますが、これを見るとかなり立派なものだったようです
鉱石を大量に運ぶ必要があったのでしょう