留萌沖三船殉難事件…疎開船の悲劇へ戻る

国道239号線 "日本海オロロンライン" 小平町内、道路陸側に 道の駅おびら鰊番屋 があり、往時の建材を再利用して復元された立派な鰊番屋が建っています。 その海側に慰霊碑があります。

道の駅おびら鰊番屋の海側

三船遭難慰霊之碑全景

三船遭難慰霊之碑
北海道知事堂垣内どうがきない尚弘なおひろ書

三船遭難慰霊之碑

碑文
昭和二十年八月十五日　太平洋戦争終る
終戦後七日　昭和二十年八月二十二日早暁の海は波穏やかにして　微風甲板を渡る
この日泰東丸　第二新興丸　小笠原丸の三船は戦乱の樺太(サハリン)より緊急引揚の 老幼婦女子乗組員　五千八十二名を乗せ鬼鹿沖にかかりしが突如旧ソ連軍の潜水艦による 雷砲撃に遭い瞬時にして沈没或は大破し　千七百八名の尊き生命を奪わる
留別の地樺太を脱し数刻夢に描きし故山を目睫にしてこの惨禍に遭う悲惨の極みなり
星霜ここに三十年我等同胞慟哭の海に向かい霊静まらんことを祈りつつこの碑を建つ
昭和五十年八月二十二日
樺太引揚三船遭難慰霊碑建立合同委員会

小平町
全国樺太連盟
樺太引揚三船遭難慰霊碑建設鬼鹿委員会