樺太犬訓練記念碑・樺太犬供養塔…犬達の記録・その3
1962年(昭和37年)4月、樺太犬トチ・ハチ・ゴン帰国。
1963年(昭和38年)6月、暑さの為タロ腸炎発症。
慰問の千羽鶴を貰ったタロ
1964年(昭和39年)5月20日、畠山みどり「南極音頭」発売。
作詞：吉田 弘、作曲・編曲：市川 昭介
1970年(昭和45年)8月11日午前7時30分
タロ、北海道大学獣医学部家畜病院にて老衰の為永眠。14歳7か月(人間換算約90歳)
カラフト犬タロは、南極における五年間の活躍の後、昭和三十六年春に帰国以来、当博物館において余生を送ってまいりましたが、去る八月十一日午前七時三十分永眠いたしました。
タロは十四歳七ヵ月というカラフト犬としては異例の長寿を全うしましたが、先年来老衰が進み、この八月初めから北大家畜病院に入院し、諸先生の手厚い看護加療を受けていましたにもかかわらず、遂にその功を得ず静かに息をひきとりました。
生前には皆様方からことのほかご愛顧を賜わり、さまざまたかたちでご好意を寄せられ、タロはまことに満悦の日日を送っておりました。
ここにあらためて皆様に厚くお礼を申し述べるしだいでございます。
なお、皆様方から賜わりましたさまざまのご援助をもとにして、タロの剥製標本を作成し、永久に世界の名犬として保存するよう準備を進めておりますことを申しそえ、お礼かたがたご通知申し上げます。
昭和四十五年八月
北海道大学農学部附属博物館
記念碑建設計画を伝える新聞