大震災以前の記憶…行く先々で相次ぐ災害

石原裕次郎氏の名作の一つに『嵐を呼ぶ男』という映画が有るのは御承知の事と思いますが、この題名を拝借するならば本猫はどうやら『天災を呼ぶ男』のようです。
生まれてから数ヶ月で長野県松代まつしろ町(現：長野市)で松代群発地震が発生し、多大な被害を生じました。
これだけで済めば、単なる偶然で済むのですが…

松代群発地震のグラフ誌

学生時代の1985年(昭和60年)7月26日、帰省した途端に起きたのが生家裏山の 長野県長野市地附山じづきやま地滑り災害 でした。
不幸な事に崩落の先には老人ホームがあり、職員など大勢の懸命の努力も虚しく26名もの入所者が犠牲になりました。

地附山地滑り災害
市街地近郊の地滑りとしては日本で最大規模だそうです

この災害ではテレビ・ラジオの中継局が崩落に巻き込まれ、長野市北部の多くの世帯で長期に渡り放送の受像・聴取ができなくなりました。 主要な観光地である飯縄・戸隠方面へ連絡する戸隠バードラインは半分ほどが山体と共に崩れ去り、3次産業を中心に多大なダメージを与えました。
この時初めて「学校の体育館を利用した避難所」と言う物を経験し、それが如何に不自由な物か経験しました。

土砂が押し寄せた団地

1986年(昭和61年)3月、神奈川県相模原市在住当時は 昭和61年豪雪 で大雪に見舞われました。
関東地方では着雪による送電鉄塔の倒壊による停電が発生し、本猫も数軒先まで停電するのを目の当たりにして「いつうちも停電するのだろうか？」と残り少ない灯油を気にしながら過ごしました。