樺太犬訓練記念碑・樺太犬供養塔…砕氷船「宗谷」・その2へ戻る

候補船になったもう一隻は当時の青函連絡船「宗谷丸」(同名船)で、元々は稚泊連絡船用砕氷客貨船として設計建造されたので砕氷能力もあり候補船として適当とされたからです。

稚泊ちはく連絡船「宗谷丸」

稚泊連絡船航路
(稚内～大泊…現：コルサコフ)

しかしGHQは設標船せっぴょうせん(浮標の設置・保守・監視を行う船)としては測量艇のデリック(クレーンの一種)を備えた海上保安庁の「宗谷丸」が適当と考え、最終的に海上保安庁の「宗谷丸」が選出されました。 同名船2隻ではややこしい為、海上保安庁籍の「宗谷丸」を「宗谷」に戻しました。
1950年(昭和25年)4月1日「宗谷」は7代目灯台補給船(LL-01)となりました。
当時大ヒットした映画「ビルマの竪琴」(市川崑監督・日活、1956年1月21日公開)や「喜びも悲しみも幾歳月」(木下惠介監督・松竹映画、1957年10月1日公開)には灯台補給船当時の宗谷が出演しています。