特別老人ホーム松寿荘被災…生存者を求めて・その3へ戻る

1985年(昭和60年)8月12日12日午前10時から長野市民会館で遺族、県・市関係者など約700名が出席して「長野市地附山地すべり災害　松寿荘犠牲者合同慰霊祭」が行われました。

松寿荘犠牲者合同慰霊祭祭壇

松寿荘設置・運営主体である長野地域広域行政事務組合長の 柳原正之長野市長の慰霊の言葉
「責任者として深く反省し、心からお詫び申し上げます。今後、施設設置にあたっては安全性を十分考慮し、老人福祉行財政の一層の充実に努めます」

吉村午良ごろう長野県知事弔辞
「この災害を教訓に、二度とこのような悲劇を繰り返さないよう最大の努力をします」

吉村午良長野県知事

全国紙やTV・ラジオで取り上げられてきたこの地すべり災害でしたが、この日の宵からマスコミは全く扱わなくなります。
あの日航ジャンボ機迷走・墜落事故が起きて、報道も国民の関心も全てそちらへ向いたのです。 今や地元住民でさえこの地すべり災害を知らない人がいるという、その一因ともいわれています。
なお、その日航機事故については 日本航空123便の御巣鷹山墜落事故 で紹介しています。